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3.『ROMAN TAXI』
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●ローマは町の賑わい 久々に子どもから大人まで遊べる好ゲームが登場。アナログゲームに馴れていなくとも、簡単にみんなで楽しめる作品が、この『ROMAN TAXI』。アナログゲームショップに『日本語抄訳付き』で発売中!! ふむふむ……「ローマのタクシー」ってタイトルだから、人を輸送して得点を稼ぐゲームなのかな? と思ったあなた、それが正解!! しかし、よーくパッケージを観てみると、ちょっぴり変なタクシーが目に入ります。 そう、古代ローマの戦車(チャリオット)がなんとタクシーになってローマの町を駆けめぐります!! しかも古代ローマで町の人を乗せるから面白い。この『ROMAN TAXI』は箱絵から解るような、ちょぴりコミカルな仕上がりになっているゲームなのです。 ●箱を開けてみると…… 第一印象は「なに!? この目がチカチカするボード」と思うはず。私もそう思いましたし、周りでもこのボードを観てそう叫ぶ人は少なくありませんでした。 ローマ市街のマップに描かれた道は細かくマス目に区切られており、そのマスの中はカラフルな色が塗られています。 このゲーム、自分のコマを動かしたい先の色に合わせて「TRAVELカード」を選び今いるコマの位置から進みたい先のマス目色に向かってタクシーコマを動かします。なので、色によっては10マスぐらいぶっ飛ばすこともできますし、となりのマスで止まらざるを得ないことも……。 「じゃぁ、好きな色を選べばいいじゃん」 と思うのですが、それがなかなか自分の思う色が選べないのです。 これが『ROMAN TAXI』の憎いト・コ・ロ。 ●選ぶはトラベルボードから タクシーを動かすには、自分の手番で「TRAVELカード」を使います。手番で選ぶことができるカードはローマ市街のボードとは別に準備された「トラベルボード」にあるカードの中から選ぶのです。 3列準備されているこのカード、各列には3枚の「TRAVELカード」と1枚の「EVENTカード」が置かれます。各プレイヤーは自分の手番に「EVENTカード」から一番遠いカードを1枚選ぶことができます。もし欲しい色のカードが「トラベルボード」上に置かれていたとしても、先に取れるカードは限られているのです。さらに、ボード上に「TRAVELカード」が無くなってしまえば、「EVENT」を引くしかありません。「EVENTカード」が引かれた瞬間、その列のカードは4枚全て補充されるので、「EVENT」が引かれない限り新たな「TRAVELカード」は場にでてこないという仕掛けになっているのですね。 ●おや!? こんな有名人が!! 乗客のカードには、タクシーの乗り場・降り場・制限時間・獲得ポイントが記載されています。タクシーが空の時に乗り場で待っている人を乗せ、制限時間内にお客を降ろせばポイントをゲット! 制限時間はカードに記載されている時間の倍まで待ってくれるのですが(ローマの人は急いでいるのに気が長いのですよ……)、時間を越えてしまうと怒ってタクシーから降りてしまいます。 あるいは、もう間に合わない!! と思ったら、わざと時間を越えさせて他の乗客にチェンジするって戦術が有効かも。イベントカードの中には、乗客に時間を掛けさせるなんてカードもあるので、それを逆手に使ってタクシーから去ってもらうこともできるんですよね。 さて、乗客のカードを眺めていたら、どこかで聞き覚えのある人が登場します。「カエサルさん」とか「ブルータスさん」とか、「ネロさん」とか……。う~ん……どこかで聞いたような(笑)。こんな有名人を一度自分のタクシーに乗せてみたいと思うのがプレイヤーの心をくすぐりますよね。 ●ルールは簡単、即プレイ可能! いかがでしょうか、『ROMAN TAXI』は? レースゲームだけに自分の手番に時間を掛けず持ち時間を設けてサクサク進めることを推奨しますが、多人数でも遊ぶことが出来るこのゲーム。カードを選び自分のタクシーを動かし、乗客を乗・降車させてポイントを記録することを順番に繰り返すだけで古代ローマ市内のタクシーレースが楽しめるのです。 大人から子どもまで、何の予備知識もなく競技に没頭できる楽しいゲームを是非一度遊んでみてください。 |
- 2011.06.07
- 17:38
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