第二次世界大戦の勃発から3カ月後、フィンランドとソ連の国境で砲声が谺した。「冬戦争」が始まったのだ。ロシア帝国から独立間もないフィンランドにとって、強大な軍事力を誇るソ連は大粛清後で弱体しているとはいえ、到底勝てる相手ではない。しかし、抵抗せず白旗を上げるという選択肢はフィンランドにはなかった。波の如き大軍で押し寄せるソ連軍に対し、フィンランド軍は地の利を活かした戦術と不退転の決意で挑戦する。
付録ゲーム『冬戦争の切り札』
ゲームデザイン:砂漠のキタキツネ
『冬戦争の切り札』は、1939年11月30日より発生したフィンランド軍とソ連軍の戦争、いわゆる「冬戦争」を題材にした対戦型のウォー・シミュレーションゲームです。コマンドマガジン132号に掲載された『マンシュタインの切り札 第三次ハリコフの戦い』や141号に掲載された『ノルマンディーの切り札』と同一のシステムを利用した姉妹作で、両陣営に与えられたカードをリソースにして、アクションやイベントを起こし、部隊を動かすことで勝利を目指します。
両陣営に与えられたカードは15枚ずつですが、すべてのカードは使用せず、ベースとなる7枚からスタートし、自分の立てた戦略に応じて新たなカードを増やしていき、カードデッキを構築しながらゲームを進めます。デッキを増やす手段は限られていますので、先を見越して必要なカードを増やすことが重要でしょう。
本誌では冬戦争にまつわる歴史記事、本作のリプレイ記事のほか、『決戦連合艦隊・改』の追加シナリオなどが掲載されています。
内容物
●駒160個1枚(15mm角)
●マップ1枚(A1判変形1枚)
●カードシート(A4判2枚)
●ルールブック1冊
ルール難度:普通
ソリテア性:低い
ゲーム・スケール
●地図上の距離(1ヘクス)=約24km
●1ユニット=旅団/師団
●プレイヤー数=2人
●プレイ時間=120分程度