天正18年(1590年)天下を統一した豊臣秀吉は、次に明・朝鮮を手中にしようと画策。天正20年(1592年)に「唐入り(朝鮮出兵)」を行うことになる。「文禄の役」の始まりであった。
開戦から進撃を続ける日本軍であったが、平壌の小西行長は明軍との講和交渉に臨もうとしていた。しかし、明軍の奇襲を受けたことにより平壌は陥落してしまう。その知らせを受けた日本軍は漢城に諸将を集めることとなった。軍議の結果、立花宗茂を先鋒として明軍を迎え撃つことに決定。対する明軍は漢城にいる日本軍は少数と判断し、漢城へ向かう。そして両軍は平壌と漢城の中間地点にある「碧蹄館」で相まみえることとなった。
付録ゲーム:碧蹄館の戦い Battle of Byeokjegwan
ゲームデザイン:吉川龍虎
最新刊の付録ゲームはオリジナルゲームの『碧蹄館の戦い』です。『河越合戦』『慶長出羽合戦』『耳川の戦い』のデザイナー吉川龍虎氏によるオリジナル作品になります。
天正20年(1592)から文禄2年(1593)にかけて豊臣秀吉が行った朝鮮出兵の前半戦「文禄の役」における「碧蹄館の戦い」を扱った対戦型のシミュレーションウォーゲームです。プレイヤーの一人は日本軍、もう一人は明軍を担当して勝敗を競います。
各陣営は自陣営の武将の指揮範囲内の部隊をコントロールしながら、セットした命令チット順に部隊に命令を下し行動させます。部隊運用のタイミングが戦局を大きく左右するので、慎重かつ大胆な判断が要求されるでしょう。通常の戦闘以外に戦闘方法は移動しながら敵を駆逐できる〈突撃〉や、明軍には〈砲撃〉が準備されており、作戦における選択の幅もゲームを面白くさせてくれるでしょう。
歴史記事は「碧蹄館の戦い」の全容を理解するために必要な記事やデザイナー本人による重要ルールをかい摘んで理解できるプレイの例やデザインノートが収録されています。
●駒209個1枚(15mm角)
●マップ1枚(A1判1枚)
●チャート類(A4判1枚)
●ルールブック1冊
ルール難度:普通
ソリテア性:普通
ゲーム・スケール:
●地図上の距離(1ヘクス)=100m
●1ユニット=500人(大砲隊は数10人)
●プレイヤー数=2人
●プレイ時間=180分程度