第二次世界大戦末期の1946年。この日は連日行われていた大規模なドイツ本土への空襲とは異なり、本戦争において決定的な「力」を示すことにより、ドイツ自体の戦意を削ぎ降伏に至らしめることを目的として連合軍の爆撃機は基地を飛び立った。歴史上世界初となる都市をも吹き飛ばす威力を持つ爆弾をドイツ本土へ複数投下することによって、この大戦に幕を引こうとしたのである。
迎え撃つのは最新鋭ジェット戦闘機Me262を配備したドイツ空軍。果たしてこの戦いの結末は……。
【付録ゲーム】群燕のルフトヴァッフェ
Goering's Jets
(ゲームデザイン:タイ・ボンバ 表紙イラスト:Russ Arendell)
『群燕のルフトヴァッフェ』は、第二次世界大戦において戦争後半にヒトラーがより合理的な戦力温存政策をとっていることを前提に、1946年まで戦時状態は続き連合軍側が最終的な大戦の幕引きを図るため、「都市破壊爆弾」を使用してドイツ本土へ戦略爆撃を行ったであろうことを再現する〈架空戦〉の対戦型シミュレーションウォーゲームです。
連合軍はゲームに勝利するための主導権を握っており、政治的な駆け引きを含んだ「損害」を最小限に済ませて大戦に勝利する必要があり、勝利条件に大きく影響を与えます。対するドイツはより自国に有利な条件でこの対戦を集結させるために戦うことになるでしょう。
空戦の処理は簡略化されていますが、先制攻撃を有するジェット戦闘機を巧みに利用することで戦いをより有利に進めなければなりません。また「電子戦」による手番の変更や敵航空隊への妨害行動も重要でしょう。
ゲームシステムは1ユニットあるいは1スタックを交互に行動処理するシステムなので、1つの行動が次の行動、はたまた先の行動に大きく影響を与えることもあり、数手先の自分と敵の行動を読む力も大きく影響するゲームです。
また、【新装丁版】『F-16』の追加データカード(Me262、P-80)とそのデータを使用したシナリオが入っています。
●駒216個1枚(15mm角)
●マップ1枚(A1判1枚)
●ルールブック1冊
●【新装丁版】『F-16』用追加データカード
ルール難度:低い
ソリテア性:高い
ゲーム・スケール:
●地図上の距離(1ヘクス)=約32km
●1ユニット=航空部隊、戦闘集団
●プレイヤー数=2人用
●プレイ時間=180分程度