1809年4月、オーストリアはイギリスと第五次対仏大同盟を結びフランスへの宣戦を布告する。対するフランスのナポレオンは反撃に転じてカール大公率いるオーストリア軍に勝利。オーストリアの首都ウィーンに入城する。しかし、ドナウ川北岸に引いたオーストリア軍を追撃するも敗北を喫してしまう。
この敗北を繰り返さぬようナポレオンは周到な計画を練り、7月に再度攻勢に転じる。暴風雨の中、渡河作戦を決行しオーストリア軍の虚を突いて始まった戦闘は、ウィーン北東のドナウ川北岸の町、ワグラム周辺で徐々に拡大することになった。
付録ゲーム:ワグラムの戦い The Peace of Vienna, 5-6 July 1809
ゲームデザイン:アイラッド・B・ハーディ
「ワグラムの戦い」は、1809年7月5日から6日にかけて行われた、カール大公率いるオーストリア帝国軍とナポレオン率いるフランス連合軍の戦いをシミュレートするものです。本作は原則的に2人で対戦するように作られています。
本作はSPI社から1975年に発売されたクワドリゲーム『Napoleon at War』に収録されていた作品のひとつです。ベースとなる同一のゲームシステムを用いて会戦ごとに準備された特別ルールを加えてプレイする作品で、マスト・アタックのシステムを採用したスタンダードな作品です。ウォーゲームのビギナーからベテランまでが楽しめる作品と言えるでしょう。
今号はワグラムの戦いの歴史記事や付録ゲームのレポートを特集記事としてお届けします。なお、『Napoleon at War』の全4作品は全てコマンドマガジンに付録掲載予定で進められています。
●駒146個1枚(15mm角)
●マップ1枚(A1判1枚)
●ルールブック1冊
ルール難度:普通
ソリテア性:普通
ゲーム・スケール:
●1ヘクス=約400〜800m
●1ユニット=600〜1000人
●プレイヤー数=2人用
●プレイ時間=180分程度