コマンドマガジン156号 ESCAPE TO NOWHERE Army Group South,
Dec. 1943 – Apr. 1944 |
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ドイツ南方軍集団はドニエプル川沿いに構築された防御線への後退を開始していたのが1944年1月のこと。対するに、約 100kmに渡って構築されたソ連軍の進出線はチェルカッシー西、コルスン付近で突出部を形成し、前年のスターリングラードにおける包囲戦と同様にドイツ軍を包囲殲滅するチャンスが到来していた。
包囲を恐れたマンシュタインは部隊を撤退させることをヒトラーに進言したものの拒絶され「逃げ出すことができない戦い」へ向かうことになる。包囲の網を着実に形成するソ連軍に対して、ドイツ軍はどのように対抗すべきなのだろうか? ESCAPE TO NOWHERE(エスケープ・トゥ・ノーウェア) Army Group South, Dec. 1943 – Apr. 1944 (ゲームデザイン:タイ・ボンバ)
『Escape to
Nowhere』は第二次世界大戦における1943年12月24日から1944年4月30日まで続いたソ連軍冬季攻勢を題材にした、戦略レベルの対戦型ウォーゲームです。プレイヤーの立場は最高司令官の視点に立つことを目指して作られています。圧倒的な数と戦力を誇るソ連軍に対して、ドイツ軍は整然とした撤退戦を要求されます。無計画に部隊を失ったり無秩序な退却は即ち敗北を意味するのです。
ソ連軍は攻撃の手を緩めず、スターリングラードの第6軍と同じようにドイツ軍を包囲して組織的な抵抗力を完膚なきまでに削ぎ落とすことを目指します。対するドイツ軍は少ない戦力ながらもソ連軍の隙きを突き反撃を試みながら撤退戦を完遂せねばなりません。 本作は本誌143号の『第6軍を救出せよ!』の姉妹作に当たり、簡単なルールで第二次世界対戦の東部戦線における戦いを簡潔に再現している良作です。複数のステップを1つの部隊に与えるため予備カウンターを採用しているので、カウンター数の割に盤面で使用するユニットは少ないプレイアブルなウォーゲームと言えます。
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コマンドマガジン日本語版についてコマンドマガジン日本語版は、毎号特集に沿った付録ゲームが付くシミュレーションゲーム専門誌です。シミュレーションゲームとは、歴史上の戦争について様々な角度から再現、検証することを目的としたゲームで、ウォーゲームとも言います。戦いに参加した部隊を表す紙のコマ(ユニット)と戦場を描写した紙製の地図(マップ)、そしてゲームの遊び方を説明したルールブックで構成されています。 |
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