
『日本機動部隊』は、シミュレーション・ウォーゲームを全く知らない方から中級以上の方まで満足いただけるようにデザインされたゲームです。 第二次世界大戦における日本機動部隊の活躍をテーマに、「真珠湾攻撃」「マレー沖航空戦」「スラバヤ沖海戦」「空母vs.空母」 「珊瑚海海戦」「ミッドウェー海戦」「第2次ソロモン海戦」「連合艦隊vs.太平洋艦隊」の8つのゲームができます。 これらの8つのゲームは順に難しくなっています。最初の「真珠湾攻撃」は全くの初心者向きですし、最後の「連合艦隊v.s.太平洋艦隊」は中級者向きと言えます。 もちろん、順を追ってゲームをしていただけば、初心者の方にも全てのゲームを楽しんでいただけます。逆に中級以上の方には、 前半のゲームはやさしすぎて面白くないかもしれません。というのは、前半のゲームは『日本機動部隊』全体に共通する基本的なルールだけを取り上げたものな のです。つまり、初心者の方に基本的な遊び方を理解していただくためのゲームなのです。 しかし、中級以上の方も必ずこのルールブックを最初から読んで下さい。『日本機動部隊』は初心者向きの構成になっていますので、 前のゲームを理解していただかないと次のゲームができません。もちろん初心者の方は、「真珠湾攻撃」を理解したら「マレー沖航空戦」というように、 必ずゲームをしてそのルールを完全に把握してから次のゲームに進んで下さい。
【第2版(2刷り)での追加変更点】
・ルールブックの一部明確化 ・進行及び索敵早見表1枚を追加 ・ミッドウェー海戦マップの変更 変更されたマップはこちらでご確認ください。 【JWC版『日本機動部隊』に関する補足】 JWC──ジャパン・ウォーゲーム・クラシックス版では、オリジナルの内容を尊重するとともに、以下の変更を行っています。 ・ユニットの改良 艦船ユニットを長方形に、それ以外の駒を従来通りのものにしています。また、艦船、航空機のアイコンをシルエットから線画に変更してあります。 ・マップ 同時に使用しないものに関して、両面印刷になっています。「進行表」は「真珠湾攻撃」のマップの裏面にあります。 ・ルール オリジナルを遵守した形で、フルカラーで印刷しています。重要なルール、忘れやすいルールは、赤文字で表示しています。ルールの例として記述される部分は緑文字で表示します。 ・追加ユニット 「コマンド・マガジン日本版」第10号及び第15号で収録された両軍の基地、陸上機、及びイギリス軍ユニットの一部をヴァリアント・ユニットとして用意しました。また、第88号『アリューシャン・キャンペーン』に登場する日本軍の雲鷹、アメリカ軍のナッソー、イギリス軍のヴィクトリアスも新規にユニット化してあります。これらには「V」マークが印刷されています。 ・追加シナリオ 「コマンド・マガジン日本版」第10号及び第15号で収録されたシナリオのうち、 「南太平洋海戦」と 「インド洋海戦」の2本をボーナス・シナリオとして収録しています。 ・JWC版における追加ルール 『日本機動部隊』のユニット・レーティングやシステムについて、発売以来様々な議論がありました。そのうち、ユニット・レーティングは全体のバランスと密接に関係しているため、 わずかな変更を加えることもできません。また空母戦をゲーム化する上での演出手法の一つであることに違いはありません。しかし、「裏技」とも言える艦隊運用方法については、 ルールとしてこれを禁じる必要があると判断し、「第11部・戦略と戦術」末尾に追加させていただきました。
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