コマンドマガジン158号 砂漠の狐 Desert Fox: Tobruk'41 |
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1940年12月9日に開始されたイギリス軍による「コンパス作戦」で北アフリカのイタリア軍は撤退を余儀なくされた。それにヒトラーは危機感をつのらせ、1941年2月にドイツアフリカ軍団を北アフリカへ派遣することを決定。ロンメルが指揮するアフリカ軍団は直ちに反撃を開始し、またたく間にリビアのトブルクを包囲した。
対するイギリス軍はトブルク開放を目指し「クルセーダー作戦」を発動する。1941年11月から12月にかけて両軍が激突する戦いが始まった。 砂漠の狐 Desert Fox: Tobruk'41 (ゲームデザイン:鈴木銀一郎)
“砂漠の戦いは海戦に似ています。明確な戦線はできずに、機動戦となります。占領した土地の広さよりも、撃滅した敵の戦力が問題です。このゲームはそういった砂漠戦の特徴を再現するようにデザインされています ”
この文は、付録ゲーム『砂漠の狐』ルールブックの導入部に記載されている、デザイナー鈴木銀一郎氏の言葉です。エポック・レックカンパニー社から発売された国産のウォーシミュレーションゲームである本作は、地上戦では珍しく部隊を隠匿することで機動戦の真の楽しさを満喫することをコンセプトにしており、砂漠戦の雰囲気を充分に楽しめます。 新版制作にあたっては、1981年に出版された当時の内容を尊重しつつ、必要に応じて明確化を行っています。またゲームバランスに関する変更に関しては、ルール中に「選択ルール」を採用。当時の雰囲気と良さも体験できるような処理を行っています。 本誌ではゲームデザイナーである鈴木銀一郎氏の作品や功績に関する話題を中心にいつもとは違う雰囲気が味わうことができる内容となっており、特別企画としてコマンドマガジン本誌の中に『Simulator(シミュレイター)』が復活しています(別冊子ではなく本誌中のP29-P56までがその部分になります)。 ![]()
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コマンドマガジン日本語版についてコマンドマガジン日本語版は、毎号特集に沿った付録ゲームが付くシミュレーションゲーム専門誌です。シミュレーションゲームとは、歴史上の戦争について様々な角度から再現、検証することを目的としたゲームで、ウォーゲームとも言います。戦いに参加した部隊を表す紙のコマ(ユニット)と戦場を描写した紙製の地図(マップ)、そしてゲームの遊び方を説明したルールブックで構成されています。 |
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