大番頭日記

『A Touch of Evil』について(その1)

時は19世紀。科学と迷信と魔法の時代。

人里離れたある所に「シャドウブローク」という小さな町がありました。
月が昇り、夜が来ると、その町で人々の叫びが聞こえてきまた。

このシャドウブロークにはいつからか魔物が棲み付いてしまい、
毎晩のように魔物が人々を襲うのです。 
町は恐怖の闇に閉ざされてしまいました。

しかし、全てが失われた訳ではありませんでした。
ある日、この町に何人かの男女が到着しました。
彼らは、戦う勇気と知恵と力を持った者達でした。

とはいえ、彼らに疑念は渦巻くのでした。
それはそうでしょう。この町の誰が味方で誰が敵なのか、
彼らには分かる術はないのです。

この町の恐怖の謎をいち早く解くのは、一体この中の誰なのか。
味方と敵を見極め、出し抜き、決断する勇気のある者こそが、
町に棲む獣を狩る事が出来るかもしれません。
しかしシャドウブロークの謎は、刻一刻と深まっていくのです。

店舗開店と共に販売を開始した『A Touch of Evil(AToE)』ですが、日本語訳が着々と完成に向かっております。このままですと、予定より若干早くお買い上げの方にお送りすることが可能なのではないかと思います。地域によってはもうお手元に届いているところもあるでしょうし、この土日でどのようなものなのかをざっと眺めておくと良いかもしれませんね。翻訳の進行具合ですが、現時点ではカードの訳と キャラクターおよびチャート類の翻訳を続行中。テストプレイを数回行い、ルールを理解する上で問題がないか試すのみですね。

ところで『AToE』ですが、今回もFFP社ならではのギミックがふんだんに盛り込まれています。

まずは、コンポーネントについて。いつもながら、見事なカード類です。前作のゾンビボードゲーム『LASTNIGHT on EARTH(LNoE)』から、コンポーネントに使用されている画像はほとんど役者を使った実写画像です。今回は19世紀の世界が舞台なので、中世的な洋服を身にまとった登場人物の画像が見ることができ雰囲気を盛り上げています。なおかつ、『AToE』のテーマが、バンパイアや狼男、首なしの騎士、亡霊などを退治する勇者をプレイヤーが担当することになっているので、不気味な雰囲気を実写で醸し出すのはとてもよく『LNoE』とはひと味違った世界を楽しむことができます。

実写画像のカードを使っているのことが特に意味があり、プレイスタイルに与える演出効果を十二分に高めています。『LNoE』以降、一連のゲームがTRPGを越えたボードゲームとよく例えられるのは、その辺りの効果があるからこそなのかもしれませんね。「まるで映画の主人公のようなゲーム」という使い古された言葉も、FFP社が製作したゲームならではのものなのでしょう。このメーカーは特に「演出」を重要視しているように思えるのです。

(つづく)

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